異径同軸型でブランジャーを設けた容積の異なる2台のポンプ(第一ポンプ、第二ポンプ)を組み合わせ、2つのポンプヘッドを持つシステムです。(流系概念図をご覧ください)
内蔵の気液分離機構「GLSEP(Gas-Liquid Separator)」と加熱コイルにより、気泡及び溶存ガスを自動的に排除します。
第1ポンプの吐出側から送液された溶媒は精密フィルターを通過した後、コイルで加熱して溶存ガスを飽和させ、ガスは液体と混合した状態でGLSEP」に送られ分離除去されます。
外部からの気泡とポンプ内部で発生した気泡も「GLSEP」で自動的に分離排除されます。
従来型ポンプでは不可能であったn-ペンタンのような低沸点溶媒の送液が可能となりました。第1ポンプの流量は第2ポンプの流量より多く、その差による圧力を圧力調整弁で保持し、「GLESP」内に常に一定の圧力を加えることで第2ポンプの吸入側にも常時一定の圧力がかかります。
この圧力により低沸点溶媒の沸点を抑え、安定した送液することができます。また、ポンプの再始動時に第2ポンプに生じた気泡を圧力不可で溶媒中に溶け込ませるため、立ち上がりも速やかに送液が開始できます。
従来型ポンプでは脈流補正方式が圧力検出後のフィードバックによる補正でしたが、微量送液下では追従できず、送液トラブルを生じていました。この解決方法 として、本ポンプシステムでは流体が持つ個々の圧縮損失を考慮し、
ポンプを運転する前に流体に応じて圧縮損失を補正することで脈流を抑える全く新しい脈流補正方式を採用しました。脈流による送液トラブルが無く安定した送液が可能となり、高感度分析に対応可能です。
ポンプの始運転時、配管中に残存する気泡を手動で除去するためのエア抜きバルブがあります。抜けにくい気泡をこのバルブで容易に除くことが可能です。また、何らかの原因で運転中に生じた気泡もこのバルブで除くことができます
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